中国の汎用cnドメイン取得を廃止 登録数は世界で急激に落ちるか?

インターネット上の住所といわれているドメイン
米ゴーダディー・ドットコム(GoDaddy.com)は、このほど中国の
汎用ドメイン 「.cn」 の登録を停止する計画を発表したという。


中国本土を拠点とするサイバー攻撃と検閲に対する抗議が理由で、
本土での検索事業から撤退することになったグーグルの動きに同調
した格好だ。
ただ既に取得されている 「.cn」 ドメインの管理はこれまで継続する
という。


2003年から始まった中国の 「.cn」 ドメインは本土や海外からの
人気が爆発し、去年夏にはそれまで登録数でトップをひた走ってい
たドイツの 「.de」 ドメイン数を抜き去りました。
最新の情報では .deが1338万件余り。
しかし .cnドメインは1400万件を超えています。


今回の措置は、米国本土からの新規登録が停止されることで、マイ
ナスイメージが世界に広がります。
また検閲によって、中国ドメインを使ったオンライン市場の信用面が
大きく崩れていくでしょう。
今後のEコマース市場には大きなダメージをもたらします。
登録数世界一というブランドイメージが地に墜ちることになります。


日本でも某レジストラが、 「.com.cn」 「.net.cn」 「.org.cn」
ドメインの登録システムを消去しており、他のレジストラにも波及
してくるものと思われます。
一方で2005年から新規登録が開始されたインドの汎用ドメイン
「.in」 は、有望な市場であることから今後も登録が一気に加速して
いくでしょう。


中国では数年前まで、ドメインは不動産に次ぐ資産になるだろうと
いう報道や口コミで広がり、BRICsの最一角ということもあり、
これまで急激に登録数が進みました。
私も2012.cn、2013.cn、thankyou.cnなど、いくつ
かの中国ドメイン保有しています。
これまで何度か中国語と英語でオファーがありましが、残念ながら
条件面で合意できず、譲渡は見送ってきました。


ちなみに日本の汎用jpドメインは114万件ですが、ここ1年間で
スペインやポーランドドメインに抜かれています。
さらにデンマークやベルギードメインも100万件を超えており、
日本のドメインを来年中には抜き去る見通しです。
少々残念な気持ちに浸ってしまうのは私だけでしょうか...。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者