ギリシャ、エストニア、リトアニア、ルーマニア失業率が動かない!?

PIIGSの一角を占めるギリシャと同じか、むしろそれ以上の
金融危機で苦しんでいるのが、東欧諸国とバルト三国である。
これらの国々は農業以外の突出した産業は持っていないし、好景
気時には不動産や建設セクターで成長してきたことから、金融機
関の傷みは先進国以上に激しい。
何といってもユーロ通貨を導入していないことも、景気の悪化に
拍車をかけてしまった。


特にギリシャでは民間だけではなく、公務員の給与削減やリストラ
も激しくなっており、ストライキだけでなく暴動も多発するようにな
った。
これからは最低限の従業員で、国家の統計を出していかなければ
ならないだろう。


そういった中でギリシャだけでなく、東欧のルーマニアや、バルト
三国のエストニアリトアニア、そしてトルコが、09年10月から
失業率を公表してこなかったのだ。
このブログで何度か紹介してきた通りだ。
しかしこれらの国が今回、12月までの2カ月分の失業率をついに
発表した。 それぞれの失業率は以下の通り。


ギリシャ 10月10.2% 11月10.2% 12月10.2%
ルーマニア 10月7.6% 11月7.6% 12月7.6%
エストニア 10月15・5% 11月15・5% 12月15・5%
リトアニア 10月15.8% 11月15.8% 12月15.8%
・トルコ 10月12.3% 11月11.9% 12月11.7%


ナント、トルコ以外は全く数字が同じである。。


どのような統計から弾き出したものかは定かではないが、きちんと
国が機能しているのかどうか、やや不思議な感覚を覚えてしまう。
かのハンガリーエストニアですら毎月公表しており、失業率の
数字も毎月違っているのにだ。


それにしてもルーマニアの失業率があまりにも低すぎる。
7.6%なんて、ベルギーやフランス、イタリアといったユーロ通貨
国や、一部の北欧諸国よりも低い。
失業率の数字が動いていないという事実に、完全に凍結してしま
っているとしか思えないのは、果たして私だけだろうか。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者