世界の自動車販売台数推移 今年ブラジルがドイツを抜く可能性も

2008年の世界自動車生産は、07と比べ5.4%減の6910万台と
なった。
世界の自動車生産は2002年以降、07年までは好調に伸びてきた。


各国の世界経済成長率は、90年代の平均が3%であるのに対し、
03年から07年まで4〜5%の成長が続いた為、自動車販売も好調
を極めてきたのだが、08年9月突発的に起こったリーマンショック
より、不動産バブルが崩壊し、世界市場は急速な冷え込みを余儀なく
された格好だ。


その中でもBRICsといわれる新興国の需要が旺盛だ。
ロシア以外のブラジル、中国、インドといった広大な国土を持つ人口
大国は順調に販売台数を増やしている。
その中でもブラジルの自動車市場がついに今年、現在世界第4位を
占めるドイツを射程に入れる勢いだ。

同国の新車販売需要は依然旺盛で、先進国を上回るペースだという。
金融危機後08年後半に導入された、税優遇制度が今年3月に終了
した後も好調さをキープしている。


09年同国の自動車販売台数は中、米、日、独に次ぐ世界5位。


一方でドイツの小型車販売は昨年の400万台弱から、今年は約2割
も減少して310万台程度になる見込みだ。
ギリシャ発欧州危機は今年から来年にかけて需要を縮小させるだろう。
その一方でブラジルは約8%増加して330万台となる見込みだ。


ブラジルが自動車産業を上昇させる背景には、飽和状態の先進国か
ら成長著しい新興国へと生産能力や投資が移っていることがある。



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