米銀の破綻 新たに5行。今年早くも78行閉鎖 国家破綻も視野に

米国発の世界的金融危機は、主に不動産と資産バブルの崩壊によっ
て始まった。
現在は中間層向けや、富裕層向けに貸し出されていた不動産ローン、
ジャンボやオルトA、そしてプライムローンの焦げ付きが毎月のよう
に増加している。
法人向けの商業用不動産ローンも悪化の一途である。


こういった中、中小銀行が毎週破綻しているが、その数もどんどん
増加しており、今週も地方銀行が5行閉鎖された。
各銀行は以下の通り。


 ◇ サン・ウエストバンク (ネバダ州)
 ◇ グラナイト・コミュニティバンク (カリフォルニア州)
 ◇ バンク・オブ・フロリダ タンパ (フロリダ州)
 ◇ バンク・オブ・フロリダ サウスウェストネイプル (同州)
 ◇ バンク・オブ・フロリダ サウスウェストローダーデイル (同州)


これらの地域は、全米でもとくに不動産バブルが激しかった地域で
もある。
ホテルやショッピングモールに向けられた融資も返済が滞り、法人
向けに積極的に貸し出した地方銀行がどんどん倒産している。


雇用情勢も最悪だ。
以前より失業率が10%を割った. . . などのような楽観的な情報
を誇張しているが、とんでもない。
実態的な雇用情勢はますます悪化しているのである。


米国も失業後は1年間から1年半程度の失業給付金が出る。
しかしその期間が過ぎると、新たな職が見つからない限り給付金は
予定通り打ち切られる。
いうまでもなく収入先は全くなくなってしまうのだが、 「失業者」
という定義からは外れることになるため、失業率にはカウントされ
なくなる。
よって、その分だけホームレスが増加したということなのだ。


今後予想される資産バブルの崩壊としては 「米国債」 だろう。
すでに地方債は崩壊が始まっており、地方財政はニッチもサッチも
行かなくなってくる。
欧州の格付け会社フィッチが、スペイン長期国債の格付けを1段
下げたが、間もなくフランスやドイツ、イギリスにも拡大していく。
そして来年後半までには米国がトリプルAから没落する。



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