普天間基地移設問題 民主党鳩山総理は、よく頑張ったなと思う日々

今回の普天間基地移設問題は、日米安全保障条約改定の署名50周年
を迎えた2010年、日米同盟が日本の防衛のみならず、アジア太平
洋地域の平和と安全、繁栄にとっても不可欠であることを再確認した
内容だった。
極東アジアにおける情勢の展開により、日米同盟の意義が民主党政権
に移っても再確認されたと考えられる。


今回の問題はこれだけではない。
沖縄に駐留している第3海兵部隊、約8000人とその家族を沖縄か
らグアムへ移転させるため、代替施設の完成に向けての具体的な進展
にかかっていることを再確認した。
こういったグアムへの移転は、嘉手納以南の大部分の施設の統合及び
返還を実現するものである。
鳩山首相はこういった沖縄の負担軽減をしっかり想っていたのだ。


さらに日米両政府は各国単独の訓練を含めて、米軍活動の沖縄県外へ
の移転を拡充することを決意。
こういった適切な施設が整備されることを条件として、今後は徳之島
の活用が予想される。
これ以外に日本本土の自衛隊の施設も活用されるだろう。
また両政府はグアム等国外への訓練移転を検討することを決意した。


日本国内のマスコミは、“ 鳩山総理の迷走・・・ ” などと酷評した
内容ばかり伝えているが、誤解も甚だしい。 私は逆に評価したい。


自民党時代に続いてきた変革の無さと放漫経営は、今の民主党を評価
するのは筋違いだ。
そもそも決定に至るまでの過程で、なぜ迷走してはいけないのか?
何事もスムーズに事が運ばれなければならないのか?

こういった外交問題は、相手があることだから... ということは、
当然のことだが、そもそもマスコミのほうが発してきたことなのだ。
簡単に行けるような話ではないことは解っていたハズだ。
自民党政権は、米国に対して単なるイエスマンだけだったが、民主党
政権になって多少なりとも米国に対し、外交上揺さぶりを仕掛けた姿
勢は最大限評価していいと思う。


日本のマスコミ各社は、基本的に自民党を支持している。
戦後、米国資本によって操られていることは承知の事実。
マスコミで働いている中間管理職以下の人は、民主党政権を応援して
いると思うが、決定権者の上層部たちは相変わらず自民党支持者だ。
こういった奴らの命令で、民主党を酷評することばかりを発信してい
るのだ。
私はそのことをずっと以前から見抜いている。


去年から今年にかけて、自民党議員が何人か離脱し、新党を結成して
いったのだが、これについてその後の自民党議員の議席数がどのくら
いまで減ったかといった数字を全く映像に出していない。
昔からマスコミが良く使う常套手段、策略だ。
国民に具体的数字を知られたくないのだろう。
国の借金についてはずっと以前から指摘していたにも関わらず、去年
から民主党でメスが入った、独立行政法人事業仕分けについては、
評価しない、、というか不十分だ..... というグレーな意見ばかり言う。


我々国民も国民だ。
日米同盟が大切だと言っている人は、それなら自分たちの地元に基地
を移設することに対して、賛成するのでしょうか?
海の向こうの小島で起こっている政治問題と決めつけていませんか?


有事における現実的な問題に関しても、中国は米国と違い、国連中心
で動くことを決めているので、日本に対し突如戦争を仕掛けることは
全くない。

それより中国はこれからも日本からの経済援助が不可欠なのだ。
それと北朝鮮についてもしかり。
先月末のブログで連続3日に渡り掲載してきたが、北朝鮮に戦争でき
る能力なんてない。
理由は軍事技術以前に、石油といった燃料がないからだ。
国民に対し無闇に恐怖と不安を与えるメディアに乗ってはいけない。


とにかく鳩山総理に対しては、お疲れさまでした と言いたい。
私も 「日米同盟」 は政治的な用語で、もはや死語に近いと考えてい
るが、外交上のカードを失ってはいけないことからの苦肉の策であっ
たと思う。
無能で意味のないマスコミからの批判を我慢しながら、最後まで米国
を揺さぶり、沖縄の負担を少しずつ軽減させる方向に向かせていった
意義はとても大きい。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者