民主党代表選挙 小沢一郎候補は、米国の要人と会うべきでない。

今回の民主党代表選に立候補した、菅首相小沢一郎前幹事長は2日、
日本記者クラブで再度の公開討論に臨んだ。


総理が重視する政策については、1に雇用、2に雇用、3に雇用。。。
つまり雇用が、経済の突破口や社会不安の増大を防ぐカギになる. . .
と、主張している。
政治とカネに関しては、政治資金規正法違反事件の問題を抱える小沢
氏を引き合いに出し、変えないといけない! と力説。
国民から最もウケが良いことばかり主張しているが、消費税の増税
ついてはこれまで通り、社会保障の観点から必要であるとも語った。


一方で小沢氏は、国民から選ばれた政治家自身が決断し、実行すると
いう政治が前提だと強調。
経済、国民生活、地域の再生に取り組むとも語った。
こちらも決して目新しい方針は語っていないが、これは今の菅内閣
も官僚任せの政治を続けるだろうという腹の内がみえる。
しかしその後で具体的な思いを語っている。 それは、
一般会計経費の一部を一律10%カットするという来年度予算の概算
要求基準に対して、「自民党政権下と同じ手法だ。同じ結果しか出て
こない」 と批判したのだ。


特別会計のメスが10月に実行されるが、官僚から来年度予算の一般
会計が、今年度の92兆円から96兆円まで要求されそうな中、大幅
なムダを捻出できれば、間違いなく経費削減に弾みがつく。
両会計と結びついている無駄の多い税金が、一気に削られていく可能
性が高いからだ。


先日、米国人のことを 「単細胞」 と呼んだ小沢氏が総理になれば、
小泉元総理以来の興味深い首相の誕生となるだろうが、それは日本に
とって大きな転換点を迎えるだろう。
最大な理由は、小泉元総理は米国にへつらい、アジアに厳しい姿勢だ
ったからだ。
小沢氏はその反対といっていいだろう。
普通の国」 を目指し、戦後体制を脱却するために自民党を抜け出し、
米国に頼らない独自防衛を唱えた、数少ない政治家の1人だ。


野党時代だった民主党が、海上自衛隊のインド洋での給油活動に反対
していた時、当時のシーファー前駐日大使は小沢氏と会談することを
拒否された。
クリントン国務長官の来日時でも、多忙を理由に一旦は面会を拒否し
たのだ。 こちらは最終的に面会を許諾した。
小沢氏はこういった外交面での陰謀説をよく知っている。
こういった米国の要人連中と話せば、何を吹きこまれるかわからない
からだ。


米国の怒りを買った小沢氏は、その直後に米国から圧力を仕掛けられ、
検察と闘うことになってしまった。
米国はこういった汚い手で、日本の政治家を攻撃するのである。
これに手を貸しているのが、TVや新聞といったメディアなのだ。
残念なことだが、今の菅総理や仙石官房長官を始めとした民主党幹部
は、米国政府と繋がっている人物から、まるで催眠術のように操らて
いる。
非常に情けないことである。


07年に安倍元総理が体調不良で辞任したのも、戦後レジーム
の脱却を掲げたため、これに反発した米国が日本の官僚に指示
し、どんどん追い詰めていったからである。


次期民主党代表になる可能性が高い小沢一郎氏は、もはや米国に
遠慮するようなことはない。
皮肉なことだが、今では日本のほうが切り札を持っている。
もし日本製品の輸出規制や、トヨタのようなバッシングが再び起これ
ば、報復措置を起こせばいいのである。
具体的には、米国に貸してある数百兆円のマネーを回収してもいい。
そのほとんどが米国債だろう。
他に米軍基地を縮小するといった要求を突き付けてもいいと思う。
向こうは泣きついてくるであろうが、米国経済が今後どん底に向かう
中では、日本に対する政治的なカードは少ない。


身近な可能性としては北朝鮮に対し、ミサイルや核問題の行動を指示
するかもしれないが、これも決して動じることはない。
過去のブログでも紹介したが、北朝鮮は石油といった燃料がないこと
から、戦争なんてできないのである。
大騒ぎし、国民を恐怖に陥れようとするのはマスコミだけである。
言うまでもないが、14日までの代表決定まで、マスコミはどんどん
政治とカネについて小沢氏を攻撃するだろう。
戦後のマスコミの世界は、長年に渡って米国が裏で操作している。


小沢氏は今後、大統領以外は米国の要人と会わない方がいい。
次回総選挙までの3年間は、不屈の精神で守り抜いて欲しい。
年齢的に決して若くはないが、床についてもトップに居座ってもらい
たいと願う。
日本の政治を正しく普通の国に進めるためにも、新しい独自の外交を
築いていって欲しいものである。



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