米国(アメリカ)の格付け会社は信用できない。背景に賄賂が渦巻く

米国のインチキ格付け会社ムーディーズ」 は30日、スペイン信用
格付けを 「Aa1」 に1段階引き下げた。
景気回復や財政再建見通しの弱さが大きな理由だという。


同社はスペインの経済成長見通しの弱さや、政府財政の大幅な悪化、
借り入れ環境の悪化などが、金融危機以来一向に改善しないのが
理由とも付け加えた。
失業率も欧州最悪であり、先日からゼネストも実施されている。
スペインも、日本がかつて味わった不動産バブル崩壊という悪夢を
回避することはできなかった。
やはり欧米諸国は文化的面からも、他国が経験した失敗について
は勉強しない。
勉強するのは成功例だけだということだ。


それにしても、大きなお世話だと思うのは私だけか。。
金融危機自体、一体どこの国から起こったものなのか. . . ?
米国自身も当然のこと重々承知しているが、現状把握が全く伝わら
ないコメントだと思える。
中国同様、責任転嫁を圧しつける国だということだ。


そもそもこの世の中、格付け機関ほど信用できない会社はない。
過去のブログでも掲載したが、2001年末に破綻に追い込まれた
エンロンやタイコといった巨大企業も、破綻直前まで、最上位級の
格付けを与えたのである。
さらに言えば、2008年のリーマンショック後に、国家破綻を起こした
アイスランドですら、直前までトリプルAといった最高格付けを与えて
いたのだ。


問題点はこれだけではない。
会社自体がそうであるが、こういった格付け会社は上場企業だ
ということ。 つまり公的機関などではない。
 

ここに必ずと言っていいほど、裏でコネや不正資金が流通している。


言葉は悪くなるが、格付けされている企業は、格付け会社から評価
を落とされないために、不正な賄賂を日常的に提供している。
となれば、莫大な手数料をもらっている企業に対して、厳しい評価
ができるのか・・・という疑問が出てくるのである。
もし格付けを落とすような評価をすれば、された企業は他の格付け
会社に移っていく。
いかにいい加減な機関であるかがわかるだろう。


日本国内の格付け機関(JCR)は、日本に対して最高格付けを与え
ているが、上記のような海外の格付け機関は、日本に対して先進国
中、最低レベルの格付けをしている。
02年にはイスラエルやボツナワと全く同じレベルだったのだ。
日本経済は弱い、ますます円安になる、金利が上昇する. . .と主張
していたが、結果的にひとつも当たることはなかった。


こういったことはまさに政治的な色合いが濃い。
世界第2位の経済大国の国債が買われることがないように、意図的
に評価を下げ、米国債へ向かわせるための陰謀だろう。
今でもそういった陰謀説が渦巻いていると思う。
当時の自民党政権時、一部の議員がこういった格付け会社に抗議を
したが、全く改善されないままでいる。
情けないことに抗議自体が弱々しいものであった。


米国経済の破滅は2年後には起こる。
私が以前からずっと言ってきたことだ。
米国に本社を置く世界的な投資銀行は、すでに資産の身売りを加速
させている。
同社が最も敏感になっているのは欧州情勢だ。
好景気時には数百倍のレバレッジをPIIGS諸国や英国などに投資し
てきた。
景気が良い時期は一本調子で上っていけたが、ひとたび世界景気が
悪化すると、全く逆の方向に動いてしまう。
賭けてきたレバレッジ分だけ損がでるのである。
最後の大物金融機関も次第に廃れていくことになるだろう。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者