ノーベル平和賞 中国で初めての受賞は 人権活動家の 【 劉暁波 】

中国の劉暁波氏が2010年のノーベル平和賞を受賞した。
中国国籍を有する中国人として、初のノーベル賞受賞者であるが、
中国は、世界の中では逆行するかのように、自国民の受賞を喜ば
ない国のようである。


初のノーベル賞をお祝いする雰囲気に全くなっていない。
中国は国連加盟国であるにもかかわらず、人権を尊重しない国と
して有名だ。
チベット東トルキスタンだけでなく、その周辺地域の国民に対し
ても公平な権利を与えていない。


中国が懲役11年の実刑判決を受賞者に下したのは、今年。
ナント受賞者の妻も24時間の監視下に置かれている。
まさに軟禁状態といっていいだろう。
今回ノーベル賞委員会は、中国に対する対抗措置として劉暁波
に授与したというのが背景だと思える。


国連憲章第1章には、人権を守る努力が義務付けられている。
昨日のブログでも一部掲載したが、中国の憲法ではストライキ
認められていない。
しかし中国政府にとっては単なる紙面に過ぎないのだろう。
建前だけは立派だが、それが実行となるとまったく果たせていない。
劉暁波氏は中国で唯一 「有言実行」 を果たしたことで受賞できた
というものなのか?
共産党政府は、“有言” しても “実行” できない独裁政権だ。


もう少し紹介しよう。
驚くことであるが、中国では 「表現の自由」 や 「言論の自由
憲法で保障されている。
 

ところがこういった自由も無いに等しい。
更に問題なのは、その中国政府が独自の検閲を世界の報道機関
にも適用していることだ。

これは国民主権である民主主義への重大な挑戦だといえる。


言論の自由を否定した法律である 「突発事件応対法」 が、2年前
に中国で成立している。
これは地震といった自然災害が起こっても、
“党の許可なく報道してはならない” といったもので、中国本土だけ
でなく、香港や外国のメディアに対しても適応しているのだ。


もちろん日本も例外ではない。
日中記者交換協定 』 によって、中国の真実を報道することがで
きないのだ。
仮に報道を行った場合、その報道機関の中国支局はすぐに閉鎖さ
れてしまうからである。
この協定は公共放送のNHKも結んでいるから、呆れるばかりだ。



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