米銀破綻 今年132行目に到達 米国(アメリカ)の景気回復は大嘘

連邦預金保険公社は15日、ミズーリ州2行とカンザス州1行の
計3行が経営破綻したと発表。
今年の米国での銀行破綻はこれで132件となった。


「魔の9月」 が過ぎ、なんとか米銀の破綻数は収まったかにみえ
るが、これから12月の第4四半期に向けて、再び増加に走るだろう。
米銀で “問題あり” の銀行はすでに829行に上っている。
つまりバランスシートが大きく毀損している銀行のことだ。


08年9月に起こったリーマンショック以降、米国政府が投入した
公的資金や総合救済額は、合計10兆ドル(約810兆円)
これは米国GDPの8割近くに上る。
大統領最大スポンサーである、金融業界や製薬会社を中心に救済
しているのである。

金融恐慌以降、同国を代表する大手金融機関が生き延びているこ
とと、国民医療保険制度の充実を謳った理由がわかるだろう。


とにかく今、米国経済を支えているのは日本でも中国でもない。
金融危機前はそうだったかもしれないが、少なくとも現在はFRB
ある。
米国債の買い増し、金融緩和の継続などで生命維持装置を付けら
れているだけである。
今後もドルを印刷しまくり、為替をドル安方向にもっていく。
このことで輸出は大きく伸びるだろうが、世界が保有している米国
債の価値は大きく下がり、中国やロシアといった政治的な敵対国が
売却に走ることになるだろう。


輸出を5年間で倍増させる! といったチェンジ精神は、確かに達成
できるだろうが、もはやこの頃には基軸通貨USドルの価値は過去
のものとなっている。



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