韓国 サムスン 李健熙会長が断腸の思いで日本を訪問

世界屈指の家電・IT製品組み立て企業 サムスン電子の李会長が、業務の
ため15日に日本にやって来たという。
同会長は日本の電子業界の関係者と懸案を協議するということで、その他
主な経済団体や取引先の関係者とも会合する予定らしい。
同会長は今年1月にも日本を訪れているということだが、これまでの訪問と
はチト異なっているようだ。


サムスンは韓国最大の財閥。
韓国GDPの18%をこのイチ財閥で生みだしており、輸出額では21%にも
上るという。
また同財閥は家電やITだけでなく、自動車、保険、建設、貿易、ホテル、
病院、レジャー関連といったものまで多岐に及んでいる。
さらにドレスやブラウスも製造しているという。
一つの産業に特化していないのだ。
数々の触手を伸ばしていることから、完全なタコ足企業といえるだろう。


今回の李会長の訪問はズバリ、サプライチェーン問題だといえる。
東日本大震災により、自動車部品だけでなく家電製品においても日本から
の部品がストップしているものと思われる。
本来なら時期的な解決策だけでも良いのだが、ついでにということで今後
の技術協力についても話し合うという魂胆に違いない。
韓国企業は今、安さにおいても品質においても、中国の追い上げにかなり
苦しんでいるようだ。
解決にはひとえに日本からの技術導入しかない。


サムスンは薄利多売の商売が功を奏し、今でも家電や携帯電話ではシェア
を伸ばしている。
しかしその一方で、慢性的で且つ莫大な対日貿易赤字を貢いでいる。
せっかく中国などで稼いだ利益も、その大部分を日本に支払っているという
構図が今でも続いている。
しかも現在は資源価格が高騰しており、中東諸国に対する支払い代金につ
いても負担が増してきている。
結果、ほんのわずかな稼ぎしか残らないという惨状だ。


普通はどこの国であろうと、上場企業なら自身が抱えている問題点を改善
していかなければならないのだが、サムスンの場合は、日本企業から工作
機械や最新の部品を調達し、組み立てていくというやり方のまま。
研究開発費を上げず、安易な調達だけに特化しているから、これまで通り
何も解決策を見いだせないというのが本当のところ。
せいぜい日本企業と提携関係を結ぶことだけだ。


同社の営業利益が、日本企業数社が合わせた額より多いという話もきくが、
終身雇用も保証しておらず、非正規社員を多く雇用しているので、その分
支出を抑えることができる。
また同グループの会長がひとりで決定する事項もあるから、傘下の産業に
対して、徹底的な効率化を一方的に指示することもできる。
その分日々、出血大サービスといった薄利多売で営業しているのだ。
日本企業数社を合わせたいっても経営者が各社で違う訳だから、大体比較
するなんてこと自体おかしい。


利益だけが問題ではない。 営業手法についても首をかしげてしまう。
先日投稿した通りだが、海外での現代自動車の販売方法で、わざわざ日本
の国技である 「相撲」 を広告塔に使っていたというものだ。
もちろんそれなりの販売には貢献したかもしれないが、その結果、韓国企業
ではなく、日本企業という誤解までユーザーに与えてしまっている。
世界的な企業らしからぬ手法だ。


2009年に韓国が独自で調査した結果、サムスンが日本企業だと認識して
いた人は、米国人が42%、ヨーロッパが27.7%もいたという。
さらにサムスン中国企業だと認識していた人も、米国では17%。
単純に韓国企業だと認識していなかった人は、全体で64%もいたいう。
メンツとプライドが丸潰れではないか。
そしてどこの国の企業か分からないという人も5.2%いたという。
一応アジアでは欧米と違って、韓国企業だと認識している人が多かった。


技術だけでなく、宣伝広告においても他国の文化を使って便乗しようとする
のは、ある意味で劣等感が充満している証拠である。
自国文化にもっと誇りを持ち、健康食のキムチ、民族衣装のチマチョゴリ
そしてKポップアイドルなどを投入すればよいではないか。
同国が生んだ五輪スポーツ、テコンドーでもいいと思う。
(ただしアニメのテコンVはやめたほうがいい)
自分の国を欧米諸国に幅広く知ってもらう、良い機会だと思うのだが。。。
いかがだろうか。



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